2013年7月21日日曜日

「フィギュアなあなた」

考えてみるに、石井隆作品とのおつきあいは40年近くになるのか。映画化作品は、まず、ロングランは考えられないだけに、ぽつぽつ見逃しもあったりして、久々に「フィギュアなあなた」をのぞき観る。新宿の空気感、都会に埋もれて暮らす人間に宿す淫猥、あるいは淫靡なノスタルジーと暴力、破滅を予感させる妄想、その妄想力で増幅するメロウな性愛感覚がストレートに映像化。その世界観の描出は、劇画よりも映画であればこその自在、紛れもなく石井隆そのもの。柄本佑、佐々木心音とも、その世界にピタリとはまり込んでいた。
以前の映画作品で、ラジオから流れてくる(?だったと思う)「テネシー・ワルツ」が印象的だったものがあるが、今回は「ラブ・ミー・テンダー」っていうか、「オーラ・リー」。ほとんどテーマ的に使われていて、やはり叙情に満ちた旋律が石井隆世界の彩りとなる。「オーラ・リー」自体、南北戦争当時の曲と記憶していたが、日本語歌詞が付された歌唱がサウンド・トラックにあって、凝った印象、この歌詞も石井監督が自ら書き下ろしたものだったかな。歌い手はだれだった??

「フィギュアなあなた」の評価メモ
【自己満足度】=★★★★☆
【お勧め度】=★★☆☆☆
※淫靡な妄想世界は他人には勧め難いものである。

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