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2015年1月11日日曜日

春よ来い

冷え込みは緩いけど暴風雪のあった、このお正月といえば、昨年来のボブ・ディラン(Bob Dylan)&ザ・バンド(The Band)のブートレッグ・シリーズ第11集『ザ・ベースメント・テープス』、中でも「アイ・シャル・ビー・リリースト」や「ユー・エイント・ゴーイン・ノーホエア(どこにも行けない)」の入った3枚目のディスクから抜けられない状況が続きつつも普段より、録画TV番組をまま観る機会が増えた。NHK‐BSのけっこう新しい番組なのか「名盤ドキュメント」で年末放映の「はっぴいえんど『風街ろまん』」はっぴえんど、10代から20代のころは、ライブ音源や岡林信康とのジョイントを含めよく聴いていたが、この誉れ高きアルバムはタイミングを逸してコレクションしていなかった。
メンバーのその後の活躍がトレンドとして一般に知られるようになった現在にして、日本語ロックを追求・創始した「伝説のロックバンド」との形容は、カウンター・カルチャーの系譜にあった彼らの仕事を端的に表していることには違いない。個人史としては、しばらく彼らの情報から遠ざかっていたこともあり、かなりの程度に面白くこの番組を観ることができ、新年早々の成果であった。
何と、細野晴臣氏の嗜好、ニール・ヤング(Neil Young)が在籍していたバッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)であったとは!氏いわく、サウンドに「サムシング・エルス」だそう、、、、未だ解読の余地ありだな。『風街ろまん』(1971年)、バッファロー・スプリングフィールドは友人遺品にあっただろうか、、、

2014年10月2日木曜日

スコッチ・アイリッシュと♪アメイジング・グレイス

NHKのBS放送、再放映で「大河に時は流れる ミシシッピ川 /賛美歌 アメイジング・グレースの旅路」(2002年)という番組を拝見。奴隷商人であったジョン・ニュートンが航海中にインスパイアを得て歌詞を書いたというよく知られた逸話にも増して、「アメイジング・グレイス」が黒人系、白人系それぞれの歴史的社会背景をベースに歌い継がれている重層さに驚きを新たにした。ニュートンの歌詞ではない讃美歌として同じメロディーで歌う、先住民・チェロキーの苦難の歴史は初めて知った。キリスト教や西洋化をいち早く受け入れていたのに土地を追われたとは。
作者不詳とされる「アメイジング・グレイス」のメロディーについて、19世紀前半の楽曲集収載の「セントメアリー」や「ギャラハー」との相当説を紹介。ブリテン諸島ルーツを示唆しつつアパラチア地方で代々、フォークソングを歌う家系一族のレポートでもリアルな映像が見られて面白かった。でも、ここで気になったのは「スコッチ・アイリッシュ」「スコットランド系アイルランド人」と訳していたこと。スコットランド人なのか?アイルランド人なのか??、あらためて考えてみると大いに気になる。スコットランド本国では独立の是非を巡って先月、住民投票が行われたり、わが国へのスコッチ・ウィスキー移植をリスペクトするNHKの連続テレビ小説「マッサン」が始まったりしたばかりだし。
で、少しく調べてみるに、1700年前後のイングランドの攻勢で経済的に困窮したスコットランド人の中でもより居心地が悪いプロテスタント系が北アイルランド(アルスター)へ移民し、さらに1740年代初めの飢饉で米国へと渡っっていったという説明に遭遇。また、ブリテン諸島では使われない言い回しだとも。マーダー・バラッドもスコッチ・アイリッシュの営みと関係を密であることを説く、東理夫氏の著書『アメリカは歌う。歌に秘められた、アメリカの謎』では、凶作動因を1727年、1770年を含め幅広い年代とし、移民の起点もイングランドとスコットランドの境界地区からのボーダラーズおよび北アイルランドからとニュアンスの異なる説明だった。前者は狭義ととらえることもできるが、「スコッチ・アイリッシュ」と括られる移民群の動因・心因も重層的なんだろう。アイデンティティはどんなものか?でもやっぱり、「スコットランド系アイルランド人」の表現には違和感が残っている。

◆過去のメモ◆
♪アメイジング・グレイスに共通して、(2012/02/04)

◆追記◆
再学習として『ロックを生んだアメリカ南部 ルーツ・ミュージックの文化的背景』(著者・ジェームズ・M・バーダマン、村田薫両氏)をめくり返してみると(ルーツをたどり、レスリー・リドルへ、2013/02/04)、「スコッチ・アイリッシュ」とする表現は用いていないようだ。アパラチアへの移民として「先頭を切ったのはイギリス北部やスコットランド、アイルランドから来た土地をを持たない農場労働者や職人」(後にドイツ系やスイス系も)であり「プロテスタント色がきわめて濃厚な文化」を築いたとして説明、一方、彼ら移民が住む地域への蔑みを含む「つくられたイメージ」についても解き明かしていた。なるほど、これもまた忘れてはならない視点。
◆さらなる追記◆
今月に入ってからか、BS‐TBSの番組「SONG TO SOUL One piece of  the eternity―永遠の一曲」で「アメイジング・グレイス」の回を観ることができた。フォーカスはジョン・ニュートン、アレサ・フランクリン、ジュディ・コリンズらで特段の知見があった訳ではなかったが、生うたを披露したジュディのおばあさん然には感慨。歴史的にはジョン・ニュートンの歌詞は複数の旋律で歌われていたそうで、例の「朝日のあたる家」のメロディーによるバージョンもあると紹介していた。これは初耳。ちょっと、立て込んでそれっきりだったが、また聴き直してみねば。(2014/12/22)

2014年3月20日木曜日

ボブ・ディランの30周年記念コンサート、を拝見

1992年にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われたボブ・ディラン(Bob Dylan)の30周年記念コンサートがNHK‐BSで放映され、まず、パート1を拝見。アルバムもビデオも持っていなかっただけにに嬉しい限り。やっぱり、だれがどの曲をどんな風に歌っているのかというのが、トリビュートものの楽しみかな。ん、しかし、もう20年以上も前の出来事だったんだ。ニール・ヤング(Neil Young)がすっきり若く見える。音だけでなく動き付きで観るならニール・ヤングのパフォーマンスが好き。ジューン・カーター・キャッシュ(June Carter Cash)とジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)の「悲しきベイブ」は画的に貴重にも思えたり、クリス・クリストファーソン(Kris Kristofferson)のMCは意外でもあり、ディランとジョニー・キャッシュの出会いは1964年って言った?、、、印象的なパフォーマンスとしてはこの前半までではジョニー・ウィンター(Johnny Winter)の「追憶のハイウェイ61」かな。まもなくのパート2が楽しみ。

◆追記◆
パート2はというと、ロザンヌ・キャッシュ(Rosanne Cash)、メアリー・チェイピン・カーペンター(Mary Chapin Carpenter)、ショーン・コルヴィン(Shawn Colvin)の当時若手の面々による「ユー・エイント・ゴーイング・ノーホエア(どこにも行けない)」はカントリー・テイストが活きていた。終盤、コアな面子のジョイントによる「マイ・バック・ページズ」が、このコンサートの象徴かな。結構はまりそう。たぶん、初めて聴いたのは十代のころで『グレーテスト・ヒット第2集』(1971年)、初出は4枚目のアルバム『アナザー・サイド・オブ・ボブ・ディラン』(1964年)であったか。30年を経て、このコンサートのためにつくられたかのような含蓄に引き付けられる。一方でディランのソロ・パフォーマンスは素直に初視聴ではフィットしないと思いつつ、どう受け止めてよいのかと。
みうらじゅん氏が、エンディングでのディランとニール・ヤングの握手の意味に着目していたが、トム・ペティ(Tom Petty)も「雨の日の女」の歌詞にニール・ヤングを歌い込んでいたな。これはディランのオリジナルか?

2014年2月28日金曜日

ボブ・ディランのコンスタント・ソロウ

ボブ・ディラン(Bob Dylan)の「Constant Sorrow」というブックレット&DVD集をストックしていたのだけれど、ちょっと仕事で立て込んだのと録画ストックがたまり込んでいたので、なかなか着手できなかった。フォーク・フォーカスのルーツ探索なのかな。
このタイトルの取り方、当然、ディランが1961年録音のデビュー・アルバムに収載した「ザ・マン・オブ・コンスタント・ソロウ」に掛けていると思われるのだが。そろそろ、週末に読解したいと考えているが、、、。
その前に、DVD「ダウン・ザ・トラックス:ザ・ミュージック・ザット・インフルエンスド・ボブ・ディラン」(スティーヴ・ガモンド監督、2008・英)があった。分かりやすい読み解きかというと、そうではない。しかし、確かにボブ・ディランはアメリカン・ルーツ・ミュージックの揺籃で育ったという内容になっている。バラッドの多様なバージョンの有り様、ウディ・ガスリー(Woody Guthrie)が示しているように、旋律の借用やコンセプトの再構築による創作という手法に接近できている。
1962年のデビューアルバム収載、ブラインド・レモン・ジェファーソン(Blind Lemon Jefferson)の「スィー・ザット・マイ・グレイヴ・イズ・ケプト・クリーン」をはじめ、いくつかの楽曲への着目から示唆を得る。カーター・ファミリーの系譜もこんなにあるのだという感じ。「ウェイウォーン・トラベラー」から「時代は変る」説もあるんだって!?
レッドベリー(Leadbelly)は、自身の生涯が1976年に同名のタイトルで映画化されているそうで、発掘の功績者とされるジョン・ローマックス(John A. Lomax)との関係の部分が引用されナレーション内容とあわせてシニカルなトーンに興味を抱いた。「レッドベリー」、本邦未公開かな、これはこれで通して観てみたなぁ。
あと、英国人フォーク・シンガー、マーティン・カーシー(Martin Carthy)がディランに教えた曲の一つが「スカボロー・フェア」で、その焼き直しが「北国の少女」だとの指摘も。マイク・ニコルズ監督の映画「卒業」(1967)で馴染みが深いサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)の「スカボロー・フェア」の源泉について多くの日本人は関心が薄いのだが、ディランつながりもあるのかと。
ん、でも、このDVDでは「ザ・マン・オブ・コンスタント・ソロウ」への言及はなかったな。

◆追記◆
「Constant Sorrow」はインタビュー集だったので、結果、ブックレットを参照した方が分かりやすいのかと。アルバムでいうと、『ボブ・ディラン』(1962年)から『ナッシュビル・スカイライン』(1969年)までの読み解き。

再び、♪北国の少女(2014/04/29)

2013年9月5日木曜日

「もうひとつのアメリカ史」

原爆投下の日に前後して、オリバー・ストーン氏が来日、再放映ではあったが、アメリカン大学で歴史を教えているというピーター・カズニック准教授とのコラボ・ドキュメンタリーオリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」第1~10回と関連の番組をようやく見通すことができた。フランクリン・ルーズベルの下で副大統領であった、ヘンリー・ウォレスね。確かに興味をそそられる人物。NHKの番組内でも指摘されていたように、このアメリカ史は、ハリウッドを中心とした多くの劇映画、さらに言うと劇映画だけでなく、当時のニュース映画やドキュメンタリー、の引用を多用、コラージュ的なモーション・ピクチャーともいえる手法で、間を置かずエモーションをかき立てるつくり。マイケル・ムーアとか、米国産の「主張があるドキュメンタリー」(?)は、同じようなつくり方だよね。
それはそうと、このヘンリー・ウォレス、「スミス都へ行く」(1939)でジェームズ・スチュワートが演じた、若くして政治家となり国会で孤軍奮闘する純粋無垢な理想家に比定した演出がなされていた。経済苦境の時代、失職してホーボー生活をおくる元野球選手役のゲイリー・クーパーが大衆の代弁者としてヒーローに祭り上げれる策謀内幕を描いた「群衆」(1941)が、出てきた回もあったし。どうやら、オリバー・ストーンはフランク・キャプラ作品への評価・感心の程度が高いと見受けた。
私個人としても、キャプラが第2次大戦中、軍に志願して、「ホワイ・ウィー・ファイト?」として一連のドキュメンタリー、戦意高揚のためのプロパガンダ映画を製作したとか、理想主義と人情喜劇でバランスを取っていたキャプラ調の盛衰とか、「素晴らしき哉、人生!」(1946)を巡る神話(いかに受け入れられたか)など、映画作品とあわせてその人物像にも、かねがね興味を抱いていた。オリバー・ストーン監督には、フランク・キャプラに焦点を当てた作品を是非つくっていただきたいと頭をかすめたのだが。

「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★★★☆
※僭越ながら、私を含めて戦後世代には必修との思いが。

◆追記◆
「素晴らしき哉、人生!」の本邦初公開は1954年ということだが、「スミス都へ行く」は何と!、対米宣戦布告前の1941年。以前メモった(2011/11/23)『素晴らしき哉、フランク・キャプラ』(著作・井上篤夫氏)の前談で山田洋次監督が、1970年代、「男はつらいよ」シリーズに客演した故・宇野重吉氏から、軍国主義の世相と新劇運動に対する侵食を悲嘆していた当時、たまたま観たこの映画で自殺を思い止まったと伝え聞いたエピソードを紹介している。開戦前の映画公開とその時代のキャプラ評価、さらに山田監督がフランク・キャプラを意識するようになったのは宇野氏の話を聞いて以降ということと合わせ、興味深いところである。

2013年8月28日水曜日

♪アイラ・ヘイズのバラッド

DVD『The Johnny Cash Music Festival 2011』(2012年)、アーカンソー州立大学のコンサートで、「アイラ・ヘイズのバラッド」を歌っているのが、歌中のアイラ・ヘイズと同じネイティブ・アメリカンのビル・ミラー(Bill Miller)。ハッと思い出した。そう、アイラ・ヘイズとは、硫黄島・擂鉢山の頂に星条旗を掲げた6人の「英雄」のうち米国本土に帰還できた3人のひとり。聞き流し過ぎか認識が薄かった。
第二次大戦の硫黄島を巡る攻防はクリント・イーストウッド監督によって2部作の映画が製作され、米国視点からの「父親たちの星条旗」(2006年)によって、「2度」掲げられた星条旗、「英雄」を必要とした米国の事情、祭り上げられた兵士たちの顛末が描かれたことで、おそらく、私だけでなく日本国民の多くは初めて「硫黄島の星条旗」の意味を知ったのだと思う。
「アイラ・ヘイズのバラッド」はフォーク・シンガーのピーター・ラファージ(Peter LaFarge)作というものの、やはり、1964年に初めて録音したジョニー・キャッシュの歌唱がよく知られる。ピート・シーガーやボブ・ディランにはあるらしいが、カバーはそう多くないなぁなどと思いつつ、今回聴きとめたのも再認識の一因。戦争後遺症といえるアルコール依存症が高じて命を縮めたアイラ・ヘイズ。アリゾナ・フェニックス渓谷のピマ族出身であり、その暮らしぶりから、志願、そして戦果、凱旋後が語られ、「ウィスキー・ドリンキン・インディアン」と呼んでも返事が返ってくることはない、、、などと、ストレートな表現のリフレインは、全体として冷めた哀愁を醸しだす。通俗なヒーロー讃歌ではなくして、なるほど、バラッドの文化なんだなぁと思う。このような歌を取り上げる、「歌うべき歌を知っている」とは一連のトリビュート企画で登壇したシンガーのだれであったかの言、これがジョニー・キャッシュの価値ってことか。
戦後まもなく「硫黄島の砂」(アラン・ドワン監督、1949年)が、アイラ・ヘイズら3人の英雄のカメオ出演を得て製作されているということだが未見。「父親たちの星条旗」とあわせて観直してみたい気持ちになってきた。

◆追記◆
「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」(2014/06/19~20)

◆参考◆
YouTubeからの引用、紹介です。アイラ・ヘイズ本人のイメージで。

2013年8月25日日曜日

『ジョニー・キャッシュ・ミュージック・フェスティバル2011』

よく行く店舗の陳列棚にあったのたは認識していて、このところの興味関心が高じてコレクションしてしまったDVD『The Johnny Cash Music Festival 2011』『We Walk The Line: A Celebration of the Music of Johnny Cash』ジョニー・キャッシュ生誕80周年記念で2012年に対し、こちらはその前年、ジョニー生誕の地、アーカンソーの州立大学でライブを収録、共通出演者はクリス・クリストファーソン(Kirs Kristofferson)くらいか?、テキサス・オースティン開催の後者に比べると、アーカンソーは出演者、サウンドともに地味な印象、観客も中高齢層が多いような、、、。直系チルドレンのロザンヌ・キャッシュ(Rosanne Cash)とジョン・カーター・キャッシュ(John Carter Cash)を両輪としたステージ・パフォーマンスが中心で、ジョニーの同胞(はらから)、トミー(Tommy)、ジョアンヌ(Joanne)の歌唱もあり、とりわけ血族縁者の絆の強さを思い知らされるところなどもテキサス・コンサートと対照的。ロザンヌは、前夫のロドニー・クロウェル(Rodney Crowell)に娘のチェルシー(Chelsea)を交え、「ゲット・リズム」で共演も。ちなみにコンサート・バンドのギターは、現夫のジョン・リベンサル(John Leventhal)であったり。
カーター・ファミリーから続くロイヤル系譜のアルバムを数多くプロデュースしてきた、ジョン・カーター・キャッシュの歌唱と演奏を聴けたのが収穫。コンサート・バンドのフィドラーで、「イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター」をジョンと掛け合い、「キープ・オン・ザ・サニーサイド」などを歌っているのが妻か。もうちょと、英語を聞き取らないと(輸入盤でブックレットなし)、、、妻ローラ(Laura)でありました。血族以外では、ダイレイ・アンド・ヴィンセント(Dailey & Vincent)というグループ、コーラス+ストリング・バンドで面白かったな。ゴスペル系の楽曲だったけど、娯楽性も高くて。
ちなみに、店頭にはなかったCD版の収録を調べてみると、ロザンヌを除と、ジョン・カーター・キャッシュなど血族パフォーマンスの多くは割愛されているよう?!?
エンディングは「エンジェル・バンド」で、コンサート・コンセプトと土地柄(?)をよく象徴している。これもリリースはテキサス・オースティンのセレブレーションとほぼ同時期、1年ほど前なので評価メモ付きで。

『The Johnny Cash Music Festival 2011』の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★☆☆☆
※DVDのみの評価。ちなみに、オープニングから3曲目、クリス・クリストファーソンの「ビッグ・リバー」はパッケージなどの表記が「クライ、クライ、クライ」となっているのはどうしたことか。間違える要素は推し量られるにしても、製作スタッフの若気か。調達価格はDVD+CD版の『We Walk The Line: A Celebration of the Music of Johnny Cash』とほぼ同じ。こちらもセット企画だったら値ごろ感があったかも。

◆追記◆
今年4月の逝去を思い起こすと(ジョージ・ジョーンズ逝く、2013/04/28)、ジョージ・ジョーンズ(George Jones)の2曲は、最晩年のパフォーマンスとして、誠に感慨深いもの。さすがにギターは弾いていなかった。見た目は、こうありたいと思うようなシルバー・グレーの老い方。かつての切れのよい歌声ではないものの、味わいは増している。「アイ・ガット・ストライプス」『Johnny Cash At Folsom Prison』収載の収監ソングであった。

2013年8月10日土曜日

『セレブレイション・オブ・ザ・ミュージック・オブ・ジョニー・キャッシュ』

『We Walk The Line: A Celebration of the Music of Johnny Cash』、存在は知っていたけど、正直、参加タレントは私にとって半分以上が、ここまで無縁ということで逡巡していたものの、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)のトリビュート続きで、マイ・ライブラリー3枚目としてゲット。テキサス州オースティンでジョニー生誕80周年記念のコンサート、たとえば前掲『キンドリッド・スピリッツ ア・トリビュート・トゥ・ザ・ソングス・オブ・ジョニー・キャッシュ』(2002年)のマーティ・スチュアート(Marty Stuart)プロデュースなどとは若干趣きが異なり、ロックあるいはオールタナティブ色が基調かな、サザン、テキサスっぽくもあり。ハリウッド・セレブのマシュー・マコノヒー(Matthew McConaughey)がMCだし、ロニー・ダン(Ronnie Dunn)はじめ、テキサスゆかり演者が多いのかな。
コンサート・バンドでベースを弾いいるのが、音楽監督のドン・ワズ(Don Was)ですか。プロデューサーとしては、なかなかの大物のよう。
やはり、テキサス出身と記憶していたクリス・クリストファーソン(Kirs Kristofferson)、ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)の両御大に、シェリル・クロウ(Sheryl Crow)、ルシンダ・ウィリアムス(Lucinda Williams)ら、ルーツ・ミュージック・トリビュートの常連の好演はあるものの、やはり印象強いのはブランディ・カリレ(Brandi Carlile)の「フォルサム・プリズン・ブルース」に始まる、コンテンポラリーの若いミュージシャンたちが魅力。シェリル・クロウとは、ほぼ同世代なんで、40代くらいまでが私にとって若い世代の範疇。
「ジャクソン」はキャロライナ・チョコレート・ドロップス(Carolina Chocolate Drops)というストリング・バンドのパフォーマンス、なるほどオールド・タイムは息づいている、やってるじゃん!ってな具合で、若手かつ多様なフィルードから集ったミュージシャンを聴けたのが、何より面白かった。そう、「ハイウェイマン」は、クリスウィリーウェイロン・ジェニングス(Waylon Jennings)の子息・シューター(Shooter)とジェイミー・ジョンソン(Jamey Jonhson)の30代コンビのとりあわせ。シューターと「コカイン・ブルース」歌っていたエミー・ネルソン(Amy Nelson)って、ウィリーの娘か???といた話題もあったりして。エミーのへたうま歌唱にクセになりそうな妙な魅力も。
そう、聴けたっていうか、ライブ・アルバムっていうか、コンサート・ライブ収録DVD(関係者インタビューにマシュー・マコノヒーの歌などボーナス・トラックも興味深い)にCDが付いているという、超お買い得盤。これで2,400円少々で、よいのって感じ。
リリースはちょうど1年前だったらしいので評価メモ付きにて。

『We Walk The Line: A Celebration of the Music of Johnny Cash』の評価メモ
【自己満足度】=★★★★☆
【お勧め度】=★★★☆☆
※「DVD+CD」のあわせ評価として

2013年6月26日水曜日

フォルサム・プリズンのレジェンドといえば、

『Johnny Cash At San Quentin』続きで、『Johnny Cash At Folsom Prison』を聴き直してみる。こちらも2CD+DVDのレガシー・エディション。フォルサム・プリズンのレジェンドといえば、初発のライブ・アルバムLPで象徴的に締めとして収録された「グレイストーン・チャペル」、そして、この獄中ゴスペルのような楽曲をつくったのは、当時のフォルサムの住人、グレン・シャーリー(Glen Sherley)であったこと。キャッシュが刑務所関係者からの録音テープ提供でこの曲の存在を知らされたのはライブ前日で、すぐに当日の演目採用を決めたという。レガシー版のDVDはドキュメンタリー映画で、マール・ハガード(Merle Haggard)、ロザンヌ・キャッシュ(Rosanne Cash)らと、当時の囚人たちのインタビューも収めており、グレン・シャーリーにかかる描写も多い。
ここで、輸入盤につき、やはりもっと英語力をつけねばと、観るたびに心してしまう。自戒。
出所の機会を得たグレン・シャーリー、社会復帰に歩み出すが、心の闇(病?)と暴力傾向は矯正された訳ではなく、1978年に銃で自殺を図ったという、何ともリアルな現実譚であり。
しかし、『At San Quentin』といい、『At Folsom Prison』といい、刑務所チャリティーにしては、ちょとわが国では採用しづらいのではと思える「25ミニッツ・トゥ・ゴー」、「グリーン、グリーン・グラス・オブ・ホーム」、「ロング・ブラック・ヴェール」、「ダーク・アズ・ア・ダージョン」などと、カントリー・フォークのスタンダードにゴスペル、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)ならではのオリジナルを交えたプログラムの妙はさすが、飽きが来ない。
うん?、『At Folsom Prison』収録のコミカル調、いわゆるノベルティ・ソングっていうのか、「フラッシュド・フロム・ザ・バスローム・オブ・ユア・ハート」って、「大きなまだらの鳥/アイム・シンキング・トゥナイト・オブ・マイ・ブルー・アイズ」(2013/05/11)の派生曲だったの??クレジットは、サン・レコードのプロデューサー&ソング・ライター、ジャック・クレメント(Jack Clement)となっているが、、、

◆参考◆
グレン・シャーリー本人のパフォーマンスで。YouTubeから引用、紹介です。

◆追記◆
『Johnny Cash At San Quentin』「グレイストーン・チャペル」に相当する楽曲として「アイ・ドント・ノウ・ホエア・アイム・バウンド」(2000年リリースのCDに収載)があった。クレジットはT.Cuttie、囚人の詩にジョニーが曲をつけたものという。経緯は不勉強、課題リスト入り。
◆さらに追記◆
その後、ウィーバーズ(The Weavers)とか聴き直していると、ふと、「グレイストーン・チャペル」の旋律は、カウボーイ・ソング「オールド・ペイント」を下敷きにしているじゃん、と思った。ジョニー・キャッシュもこの元歌を「アイ・ライド・アン・オールド・ペイント」のタイトルで歌っているが、初録音はいつかな?リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)のバージョンもあったね、カウボーイ・ソング、あんまり意識していなかった。(2013/09/17)

2012年7月11日水曜日

MLBでケリー・ピックラー

本日、メジャー・リーグ・ベースボールのオールスター戦を見ていると、ケリー・ピックラー(Kellie Pickler)の「ゴッド・ブレス・アメリカ」歌唱に遭遇。キャリー・アンダーウッド(Carrie Underwood)と同様、TVオーディション番組「アメリカン・アイドル」出身のケリー、今が旬で、よりアイドル色が強いなぁとのイメージ。現代ミュージシャン、この辺りのパフォーマンス映像は、インターネット情報化社会の恩恵で、容易にアクセス可能なことを今さらながら確認。懸案キャリー歌唱の「インディペンデンス・デイ」も堪能してしまった。
ご両人が「アメリカン・アイドル」で歌った履歴を調べてみると、マルチナ・マクブライドMartina McBride)、ボニー・レイット(Bonnie Raitt)のオリジナルなどで共通し、カントリーの本道といった印象。女王道を歩んで欲しいだけに今後も気にかけて置こうか。
ネット動画あるいはYouTubeシスター・ロゼッタ・サープ(Sister Rosetta Tharpe、1915~1973)のギターパフォーマンスが観られ、ブラインド・ウィリー・ジョンソン(Blind Willie Johnson、1897~1945)の歌唱が聞けるのも便利、ありがたいことです。

2012年2月25日土曜日

最後に、♪ファーザー・アロング

今日は寒が戻ってます。ブラック・エース(Black Ace)の「ファーザー・アロング」への気づき(ゴスペルを巡るブラックとホワイト、2012/02/09)で、もっと早く認識しておくべきことも。ニッティ・グリッティ・ダート・バンド(NGDB)『Will the Circle Be Unbroken』のボックスセット、CD5枚目の最後、つまり、ボリュームⅢのアルバムで締めを務めたランディ・スクラッグス(Randy Scruggs)のギター・インストゥルメンタル曲、そして、ボーナスDVDのタイトルでもあった。何やら意味深長。ちなみに、DVDには表題曲のライブ演奏はないと思っていたのだが、、、
ただ、厳密に言うと「ファーザー・アロング」はエンディングではなく、遊び心的ボーナス・トラックの「ウエイト」が演奏されフェイド・アウトしていく(♪ウエイト、カントリー・ゴスペルとロックの出会い、2011/11/08)。
寒さの中、部屋の椿が一輪咲く。ゴスペルからスピリチュアルへとなびいてきているが、明日はどちらに。

◆追記◆
再び、♪ファーザー・アロング(2012/08/15)
ジョージ・ジョーンズ逝く(2013/04/28)

2011年12月10日土曜日

マルチナ・マクブライド、クィーン・オブ・カントリー

『The Perfect Country Collection』マルチナ・マクブライド(Martina McBride)の収録は初期の『The Way That I Am』。力強くて元気が出る感じ。それにしても、女性カントリー・シンガーって何で美女が多いんだろう、基本的に実力も伴っているし。中でも、私のお気に入りはマルチナ。『LIVE IN CONCERT』を愛聴しているが、CDのつもりで買ったが付録?のDVDがこの上なく充実、CDの方が付け合せだったのか。確か2,000円台のはずで超お買い得。
DVDのライブを見ると聴衆は圧倒的に女性が多いことが分かる。輸入盤・字幕なしですべての歌詞を理解できている訳でないものの、マルチナの歌世界に対する支持の結果か。「インディペデンス・デイ」、独立記念日を祝しているのではなく、男に委ねない女性の自立の決意なんだろうな。

2011年11月3日木曜日

♪ワイルドウッド・フラワー、NGDBから始める。

ニッティ・グリッティ・ダート・バンド(NGDB、Nitty Gritty Dirt Band)から始める。この数週間、1972年から2002年まで3シリーズ製作されたアルバム『永遠の絆(ウィル・ザ・サークル・ビー・アンブロークン)』のDVD付きボックスセットを繰り返し聞き込む。ロイ・エイカフ(Roy Acuff)、アール・スクラッグス(Earl Scruggs)からアリソン・クラウス(Alison Krauss)、アイリス・デメント(Iris DeMent)まで世代を超えた参加ミュージシャンの幅に興味。最初のお気に入りは、DVDボーナストラック収録のロザンヌ・キャッシュ(Rosanne Cash)による「ワイルドウッド・フラワー(Wildwood Flower)」。1972年版のマザー・メイベル・カーター(Mother Maybelle Carter)の歴史的演奏と合わせ聞き込んでしまう。ロザンヌの魅力は内省的に響く歌声、天性か。