2012年12月6日木曜日

「恋のロンドン狂騒曲」

ウディ・アレン監督の「恋のロンドン狂騒曲」、製作は2010年とあったので、「ミッドナイト・イン・パリ」が本邦公開が先だったということかな。一般には、「ミッドナイト・イン・パリ」の方が好まれる映画なのだと思う。しかしながら、ウディ・アレンのファンとしては、「星に願いを」の歌唱が流れる導入からして、近作では一番、ストーリーテリングにマッチしたサウンドトラックが楽しめる作品であった。
クレジットはなかったと思うが、80~90年代のアレン作品の多くで音楽監督を務めたディック・ハイマン調が復活している。音楽のセンスにおいてソフィスティケイテッドの意味を教えてくれた、これぞアレン映画!のサウンドである。かつては、ピアノ演奏も採用されていたディック・ハイマン、ご高齢と思われますが、お元気なのでしょうか。
この映画、おそらくはプロットの収束において、何かしらの不満が持たれるのだろうが、その他は、アイロニーに満ちたコミカルな台詞回しで、繰り返し作劇されてきた恋のから騒ぎとパーソナルな不安がモチーフのアレン・ワールドそのもの。不安症候群のバックグラウンドに、老いがクローズアップされてきたのもむべなるかな、監督も相応の齢なのだから。

「恋のロンドン狂騒曲」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★☆☆☆
⇒アレン・ファンにはプラス

2012年12月5日水曜日

カントリー発のクリスマス・ソング

カントリー系のクリスマス・シーズン楽曲を聴きながら、「カントリー発のクリスマス・ソング」って何と考えてみた。スピリチュアル、ヒムやセクレッド・ソングなど讃美歌系を除くと、やはり、ジーン・オートリー(Gene Autry)の「フロスティ・ザ・スンーマン」「サンタ・クロースがやってくる」「赤鼻のトナカイ」の3曲が著名度が抜群なのかな。「フロスティ・ザ・スノーマン」はロレッタ・リン(Loretta Lynn)、「サンタ・クロースがやってくる」はエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)とリアン・ライムス(Leann Rimes)によるリミックス・デュエットの歌唱が、それぞれ相当のお気に入りで、なるほどカントリーの香りがするが、「赤鼻のトナカイ」ではにわかにカントリー系の気に入ったパフォーマンスは思いつかない。而して、この3曲、お子様(ファミリー)仕様というのには意外感あり。
そう、エルヴィスといえば、「ブルー・クリスマス」。この楽曲を初めて録音したのは、アーネスト・タブ(Ernest Tubb)だったといのは再発見。こちらは確かに、レディ・アンテベラム(Lady Antebellum)しかり、カントリー系ミュージシャンの録音は、それなりに多いように思われる。アーネスト・タブのオリジナル歌唱は聴いたことがないような、、、、と、よぎり、ちょっと探してみる。
これら4曲、第二次大戦後の5~6年後につくられている共通性もおもしろいところ。
しかし、カントリー系では、讃美歌やキャロルの歌唱に、深い味わいがあるのも魅力。引き続き、こちらも考えてみることに。

2012年12月3日月曜日

今シーズンも、カントリー畑のクリスマス・ソングで

レディ・アンテベラム(Lady Antebellum)の『オン・ディス・ウィンターズ・ナイト』の後は、ニュー・リリースまたは未収集のクリスマス(ホリディ)・アルバムを仕入れていないが、早や12月に突入。クリスマス・ソング愛好家には、短い1か月あまりで、一年の音楽放浪の総括としても、やはり、カントリー畑を重点的に聴いていくことに。
さっそく、何枚かのコンピレーション盤や例の『エルヴィス・クリスマス・デュエット』などをかけ流している中、ワイノナ(Wynonna)って、アシュレイ・ジャッドとは異父姉妹だったと思い当たる。そう、母親は母娘デュオ、ジャッズ(Judds)のナオミ・ジャッド(Naomi Judd)。カントリー・ミュージック界ではよくあると思われる、這い上がりでカントリー・スターに上りつめたナオミの「日系?」説も何かで読んだ記憶があるが、にわかに真偽は分からず。
ワイノナのボーカルにもまして、アシュレイのフィーリングと演技のシブさは玄人好みだな。華があるラブ・コメ向きの美人というのではなく、サスペンスや社会派系にフィットした安定したパフォーマンス。「正義のゆくえ  I.C.E.特別捜査官」(ウェイン・クラマー監督、2009)も、まずまずでした。フィルモグラフィは、なかなか興味深く、未見は気になるもの多し。

2012年11月29日木曜日

「人生の特等席」

クリント・イーストウッド側近の監督デビュー作という「人生の特等席」(ロバート・ロレンツ監督、2012)。エイミー・アダムスが助演ということで早々に鑑賞。IT技術に依存したデータ・マネジメントに贖う現代のベースボール・ビジネス界で、心身に蓄積したキャリアの誇りを抱きつつ頑固に生きる老スカウトの生き様という、ストーリー・テリング自体、わが国のシニア・シルバー世代の消費志向に合致した製作であったと思う。
確かルイジアナ州の州歌で、、、などと、カントリー音楽のファンなら一言発したくなる、「ユー・アー・マイ・サンシャイン」。妻の墓標を前にその歌詞を噛み締めるイーストウッド、あるいは、カーリー・サイモン、レイ・チャールズのバージョン挿入と、この楽曲用い方が、映画のトーンを決め監督の嗜好を想像させる。眼を患った父のサポートと親子関係の再構築のため、ノースカロライナ(だったか?)へのスカウト旅行に同行した弁護士役の娘エイミーが、スカウト業の若者と地元のパブで踊るダンスは「クロッキング」といってたが、これは、アイリッシュ・フォークか。ストリート・ブルースマンのパフォーマンスとか、土地柄の描出が楽しめた。米国流の「ベースボール好き」温度も体感できて納得。
通して、エイミーとこの若者とのラブ・ストーリーのオチ、父娘関係がこじれる契機となった幼女時代の事件の顛末などプロットに、甘さがあるのが惜しいところかな。

「人生の特等席」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★★☆☆
⇒シニア・シルバー世代はプラス

2012年11月27日火曜日

フォーク・リバイバル

CDショップ、店頭のワゴンセール、輸入もの1,000円盤セールから、ニューポート・フォーク・フェスティバルから拾った1960年、1959年の各3枚セットを聴き流す。ブルースやブルーグラスのパーフォーマーも出演、日本風の「フォーク」とは異なるコンセプトと見受けられれる。
前史の労はあったにしても、1959年スタートのニューポート・フォーク・フェスによって、フォーク・リバイバルはムーブメントに拍車がかかったのかなと思いを巡らしつつ、、、。而して、この「フォーク・リバイバル」というコンセプト、わが国でも同様の動きがあったにも関わらず、普及・浸透していないなぁと惜しい気持ちも。同系の畑から、マスを対象にした流行歌の創作といったシンガー・ソング・ライターの活躍で、音楽産業が膨張していった時流を経て、現在はデジタル複製技術の進化と著作権といった新たな潮目で、音楽のCD媒体が主役を落ちる日が秒読み段階であるように思われるし、複雑な音楽鑑賞ごころ。
繰り返しになるが、同時期のムーブメント中心人物の一人、ピート・シーガー(Pete Seeger)と異母弟妹、マイク(Mike)、ペギー(Peggy)の活躍が味わえて、都会人・インインテリゲンチャによるアプローチとしての「リバイバル」の意味合いに関心。マイクのニューー・ロスト・シティ・ランブラーズ(The New Lost City Ramblers)もよい味わい、ヒルビリー・ブルース調。ピート家はまさにフォーク・リバイバルのロイヤル・ファミリーか!
さて、戦前、ピートが父チャールズと同業が縁で助手をしていたという、フィールド楽曲取集の研究家・ローマックス(Lomax)父子の『American Ballads and Folk Songs』に着手。「フランキーとジョニー」も、「黒人の悪人」の章立てで「Frankie and Albert」として収録されてる。前ふりの注では派生バージョン300との記載も。ゴスペルで課題だったホワイト、ブラックの系統も、この時代、「ホワイト・スピリチュアル」、「ニグロ・スピリチュアル」の章区分に。さて、どういうことでありましょうか。
本日は初冬の嵐、まだ、冬支度終わってないのに、、、

◆追記◆
♪北国の少女(2011/11/15)
アニタ・カーターとミルト・オークン(2012/09/25)
ミシシッピつながりで、(2012/10/30)
♪グランド・クーリー・ダム(2013/03/28)
♪マン・オブ・コンスタント・ソロウ(2013/07/25)
ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズに耳を傾ける(2013/10/22)

2012年11月19日月曜日

『オン・ディス・ウィンターズ・ナイト』から

今朝は積雪、いよいよ冬に向かって、、、
レディ・アンテベラム(Lady Antebellum)のクリスマス・アルバム『オン・ディス・ウィンターズ・ナイト』、アルバム・コセプトを表している導入曲は「ホリー・ジョリー・クリスマス」。馴染んだように聞こえる通俗性のあるつくりは、「赤鼻のトナカイ」で知られたジョニー・マークス(Johnny Marks)の作詞・作曲であった。マイ・ストックで他のバージョンは?と考えてみるが、にわかに思い当たらず。録音は、そう多くないと思われる分、気にかけておくことに。
5番目はのトラックは「ディス・クリスマス」。前曲の延長上にあるコンセプトで、結構最近の楽曲かと思いきや、ダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)作・オリジナルは1978年発表ということ。最も得手ではないソウル系か。アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の歌唱が思い出されるが、オリジナルの記憶は薄く、これも課題に。

2012年11月17日土曜日

今シーズンは、レディ・アンテベラムから

今シーズンのクリスマス・アルバム第一弾として、レディ・アンテベラム(Lady Antebellum)の『オン・ディス・ウィンターズ・ナイト』(輸入盤)を購入、聴き始めたところ。邦盤は出なかったミニ・アルバムの拡充盤だったかな。書下ろしオリジナルは1曲?と定番を中心に12曲で、カントリー・テイストというよりはポップな仕上がりでき聴きやすい。特に、「アイル・ビー・ホーム・フォー・クリスマス」、「ファースト・ノエル」、「レット・イット・スノー、レット・イット・スノー、レット・イット・スノー」、「ハブ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」、「シルバー・ベルズ」といった定番中の定番は、原曲のよさが生きつつユニットの持ち味もうかがえる好演と思う。
そのほか2~3曲気になるが、しばし聴き込んでみることに。

『オン・ディス・ウィンターズ・ナイト』の評価メモ
【自己満足度】=★★★★
【お勧め度】=★★★★