2013年7月25日木曜日

♪マン・オブ・コンスタント・ソロウ

『アメリカン・ルーツ・ミュージック ディスクでたどるアメリカ音楽史』(著者・奥和弘氏)に触発されて、手持ちCDのニューポート・フォーク・フェスを聴き直したくなり、1960年盤から。やぱり、ニュー・ロスト・シティ・ランブラーズ(The New Lost City Ramblers)、よい感じ、もうちょい聴きたい。課題①。初回の1959年盤には、もっと収録されていたか。
盤中、マイク・シーガー(Mike Seeger)の単独クレジットになっているが、「ザ・マン・オブ・コンスタント・ソロウ」を再発見。うまい歌唱ではないがシンプルでグッドな別れ歌。そういえば、ボブ・ディラン(Bob Dylan)も、ほぼ同時期のデビュー・アルバム(1962年)でカバーしていたな。ディランはスタンリー・ブラザーズ(The Stanley Brothers)好きなだけに,、その流れか。
この曲、コーエン兄弟の「オー・ブラザー!」(2000)でクローズ・アップされた印象が強い(2013/05/10)が、中興の時期ってことかな。その後のその他バージョンは、ほぼ思い当たらず。課題②である(ヒント『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』、2014/09/28)。

◆追記◆
ボブ・ディランのパフォーマンスを『ノー・ディレクション・ホーム:サウンドトラック(ザ・ブートレッグ・シリーズ第7集)』(2005年)を引っ張り出して聴いてみる。収録は1963年のTV出演時のもの、デビュー・アルバムと同じスタイルで、ギターとハーモニカ、やはり、ディラン臭の強い演奏であった。ハーモニカの抑揚と独特の節回しに懐かしさというようりも、フォーク・リバイバルとして新しい音楽の胎動のワクワク感がよみがえる。
その後、探索してみて、歌詞の言い換えといったバージョン・チューニングはあるものの、ディランのちょっと前かほぼ同時期には、ジョーン・バエズ(Joan Baez)、ジュディ・コリンズ(Judy Collins)、PPM(Peter, Paul and Mary)らの録音があることも分かった。してみると、フォーク・リバイバルを象徴する楽曲の一つといえるのかも。

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