2015年9月12日土曜日

「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」

スタジオ志向の音楽家?、実はそんなに詳しく知らなかったブライアン・ウィルソン。こんなことになっていたの、と教えてくれた、ビル・ポーラッド監督の「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」。わが道の製作を邁進する1960年代をポール・ダノ、不審な医療監視生活を過ごす1980年代をジョン・キューザックが演じた二つの時制のプロット構成、トラウマというかコンプレックスというか精神世界の揺らぎからアプローチ、映像で見せる解題は映画ならではのテイスト。音楽映画・ミュージカルには共通性があり「ジャージー・ボーイズ」(クリント・イーストウッド監督、2014)なんかも、この部分がうまく描けるかが、出来を左右しているのだろう。ハリウッドならではの音楽パフォーマンス・シーンの再現力も優れ、及第点だと思う。
それにしても、音楽オタクとしてのポール・ダノ、快演なのか、はまっているね。

「ラブ&マーシー 終わらないメロディー」の評価メモ
【自己満足度】=★★★★☆
【お勧め度】=★★★☆☆