2014年1月31日金曜日

『トラディショナル・クリスマス・キャロルズ』

ピート・シーガー(Pete Seeger)追悼の鑑賞で、『トラディショナル・クリスマス・キャロルズ』(1989年リリースのCD、オリジナルは1967年)に戻ってかけてみる。これあんまり、聴いていなかったなぁ。13のトラック、たぶん日本人に知られた曲は「ファースト・ノエル」、「ホワット・チャイルド・イズ・ディス?」くらいで、最初に聴いた時は、確かにフォークといった随分と地味な印象であった。本日は寒気がつのる雪ということもあってか、随分とモチベーションがフィットしてしまう。楽曲にのめるというよりは、バンジョー弾き語りのパフォーマンスが面白い。

2014年1月29日水曜日

ピート・シーガーを悼む日に、

昨日、ネット上で知ったのだけれど、本日朝刊にピート・シーガー(Pete Seeger)の訃報が掲載、94歳であったとのこと。実に、ピート・シーガーの足跡とパフォーマンスって知っているようで、ほんの一部しか見えていなかったと思う。記事中で紹介されている曲は、特に本邦においてはカバーバージョンがヒットして認知されているもの多いし。
ここのところのフォークとルーツソング探訪で見えてきた、アラン・ローマックス(Alan Lomax)のつながりとか、マイク(Mike)やペギー(Peggy)はじめ音楽一族の系譜、夫人が日系人という経緯といった辺りを、もう少し知ってみたい。訃報記事にはストレートには表現されていないけど(わが国の言論状況を反映しているのか)、ピートはレフトサイドの人生を実直(?)に歩んだ。そこのところ、米国とその音楽界ではどう受け取られているのか、また、気になるところだ。
ということで、本日からピート・シーガーの手持ちCDを聴いていくことに。コンピレーション版で『クリアウォーター・クラシックス』(1993年)、クリアウォーターはハドソン川か?、エコロジーの象徴・先駆けであったり。ライブのパフォーマンスよいね。
「漕げよマイケル」とか。子どものころから知っている歌で、何とはなしにニグロ・スピリチュアルだとも記憶しているが、いわゆるゴスペルとして歌われたものは聴いたことがないな。成り立ちが気になるところ。

◆追記◆
4日付の朝日新聞には、なぎら健壱氏の追悼文と投稿欄には読者の声が掲載されていた。確かに共鳴しつつ、やはり日本人には見えていなかったところの方が大きいのではとの思いが募る。追悼鑑賞はトリビュート盤CDへ、第1集『ホエア・ハブ・オール・ザ・フラワーズ・ザ・ゴーン ザ・ソングズ・オブ・ピート・シーガー』(1998年)。
これも今さらながら、このアルバムはタイトル通り、ピート・シーガーがつくった(作詞した)楽曲を軸に編まれている。参加ミュージシャンはそれぞれ持ち味のパフォーマンスをこなしているものの邦人にとっては縁遠い面々が多い。トラディショナル・クレジットのナンバーが少ない分、元歌(?)とパフォーマーへの理解を深めたいと思いつつ。

『トラディショナル・クリスマス・キャロルズ』(2014/01/31)
ザ・ソングズ・オブ・ピート・シーガーの続きで、(2014/02/15)
ウィーバーズまで戻って、♪バリー・ミー(2014/02/21)

2014年1月27日月曜日

《エルヴィス・プレスリー》を読んでいると、

地上波で放映された「依頼人」(ジョエル・シューマッカー監督、1994)を流して見ると、エルヴィス・プレスリー記念病院というのがロケーション舞台の一つとして映し出された。移り気で集中していなかったせいか、吹き替えかつ放映用編集が施されていためか、映画の面白さに加えて、この病院引用の意味が十分に理解できなかった。といって、録画をもう一度回してみても同じ結果のような。ジョン・グリシャム原作だし、ちょうど、東理夫氏の『エルヴィス・プレスリー』(1999年)を読み始めたところだし、ひっかかりはあるな。簡易に検索で調べた範囲では、メンフィスにおいてファンクラブの基金で運営されている病院とのことだが、、、。読み進めつつ思い起してみることに。
映画は、躓きの石を踏んで後、再起に歩み出そうという弁護士役のスーザン・サランドンは当たりに見えたが、連邦検事役の トミー・リー・ジョーンズはどうだろう、スーツを着た映画の記憶はなかったなぁ。

2014年1月17日金曜日

♪1913年の大虐殺

コンピレーションCD『アメリカン・マーダー・バラッズ』の2枚では、今さらながら、「1913 マスエカー」が耳に留まる。旋律と曲調はボブ・ディラン(Bob Dylan)のファースト・アルバムに収載された「ウディに捧げる歌」のままといっていい。歌っているのは、ランブリング・ジャック・エリオット(Ramblin' Jack Elliot)。もっとも「1913 マスエカー」のオリジナルはウディ・ガスリー(Woody Guthrie)なので、ディランの録音については、その歌詞とともに、元歌のメロディを昇華して時事を語るに長けていたウディの手法を踏襲した創作という意味でも味わい深かった功績だと思う。
「1913 マスエカー」、これも日本人には縁遠い事件なんだろうな。マーダー・バラッドというよりはトピカル・ソングと受け取れるが、これまで日本語で解説されたものに巡りあった記憶がないような、、、ミシガン州の銅山労働者のストライキにまつわる事件らしいが、なかなか歌声からだけでは全体像と背景が分からない。気になってきた。

◆追記◆
ディラン、ファースト・アルバムの元歌対比集(2014/06/08)

2014年1月11日土曜日

本年、最初のテーマはマーダー・バラッド

新年明けてクリスマス・アルバムから離れて、最初に封を切ったCDが最近よく店頭で目にする輸入盤コンピレーションものの1点で『アメリカン・マーダー・バラッズ』という2枚組50曲。まだ、1枚目から先に進んでいないけど、昨年も「コカイン・ブルース」「フランキー・アンド・ジョニー」「フォルサム・プリズン・ブルース」などを聴いてきただけに、これがなかなかフィットしてまった。ここまで気になったのは「ジョン・ヘンリー」。これマーダー・バラッドの分類でいいんだろうか?レッドベリー(Leadbelly)が歌う「ホエア・ディド・ユー・スリープ・ラスト・ナイト?」「朝日のあたる家」の旋律だな?この関連はいかに?本年の探究はこの辺りから進めていくことに。
楽曲のよさにが分かるVA盤ならではの多彩なパフォーマーにも興味津々。結構、初聴のクレジット・ネームも見えて。ギター・プレイもかなり聴き応えあり。

◆追記◆
マーダー・バラッドに秘められた謎(2011/12/04)
♪コカイン・ブルースって、、、(2013/08/02)
♪1913年の大虐殺(2014/01/17)
♪ジェシー・ジェームズ(2014/03/26)