2013年11月30日土曜日

『MFQ クリスマス』

7枚目は『MFQ クリスマス』。ハモーニー続きでモダン・フォーク・カルテット(The Modern Fork Quartet)、このアルバムも仏国ルーツの讃美歌で「イン・エクセルシス・デーオ」」のラテン語の響きが余韻を引く「あら野のはてに(エンジェルズ・ウィー・ハブ・ハード・オン・ハイ)と」などのクリスマス・クラシックス中心の14曲。ヘビーローテンションに耐えるパーフォンス、いいじゃない。エヴァリー・ブラザーズ(The Everly Brothers)のクロース・ハーモニーとはまた違って、いかにもモダンなハーモニー。ウィーバーズ(The Weavers)とも違うし。1990年発売のCDだけど、、、録音はいつかな、復活時のもの?

2013年11月24日日曜日

『クリスマス・ウィズ・ジ・エヴァリー・ブラザーズ』

6枚目はエヴァリー・ブラザーズ(The Everly Brothers)。アルバム・タイトルとしては『クリスマス・ウィズ・ジ・エヴァリー・ブラザーズ・アンド・ザ・ボーイズ・タウン・クワイア』で12曲収載。これがオーソドックな選曲と、これぞボーカル・アルバムというパフォーマンスと録音のバランスのよさで、今シーズン一番のお気に入りになってしまった。といっても1962年の録音、気にはなっていたが今回やっとCD再発盤を入手。フィルドンの地声の質とハーモニーを身近に感じ、妙に最近の私にはフィットしてしている。ハーモニーによってあらためて楽曲のよさも浮かび上がってくるし。合唱団とのジョイントというのも成功してると思う。
選曲の特徴は人口に膾炙され長年歌い継がれてきたクリスマス・クラシックスかつ讃美歌、宗教心に富んだ楽曲であること。シンプルな祝歌であっても、ブラザーズの姿勢に敬虔さがうかがえるのが心地よい。エンディングの「ウィー・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス」とかね。

2013年11月22日金曜日

ケニー・ロジャースの『クリスマス』

5枚目はケニー・ロジャース(Kenny Rogers)の『クリスマス』(1987年)。一聴の印象は、こんなにもケニーの歌声ってジェントルだった?!というもの。トラック数は10、決まりものに偏らず、例えばカントリー・ミュージックらしい「ケンタッキーのクリスマス」とかが入ってバランスよい感じ。前述の『ブラック・クリスマス』続きでは、「スウィート・リトル・ジーザス・ボーイ」が収載されていた。ちなみに、ロバート・マックギムジー(?)のクレジットがあり、このスピリチュアル探究で手がかりを得る。
あと、「オー・ホリー・ナイト」とか「ホエン・チャイルド・イズ・ボン」なんかよいよね。「オー、ホリー・ナイト」は19世紀中葉の仏国ルーツだそうで、『ジャズ詩大全』の村尾睦男氏によると、普仏戦争(1870年~)の戦場前線で「歌合戦」の皮切りとなったのを契機に「24時間の停戦」が実現された逸話があるとのこと。デジャヴ感が湧き上がってきて、そう「戦場のアリア」(クリスチャン・カリオン監督、2005)のプロットに重なっている。実話ベースの映画との触れ込みであったが、こちらは第一大戦中(1914年)なんだよね。繰り返す歴史に返す言葉はなく、、、ですな。
ケニー・ロジャース、昨シーズンはドリー・パートン(Dolly Parton)とのコラボ・アルバムを聴いていた。こちらも再履修しなくては。

2013年11月21日木曜日

『ブラック・クリスマス』

今季のクリスマス・アルバム4枚目として、『ブラック・クリスマス―黒人霊歌のクリスマス曲集』(1990年録音)。オペラ歌手のトーマス・ヤング(Thomas Young)、ヴァネッサ・アイヤーズ(Vanessa Ayers)らがボーカルのいわばクラシック調。これまでのストックではキャスリーン・バトル(Kathleen Battle)とか、クラシック歌手の黒人霊歌集あるいはクリスマス曲集のどちらかだったなと思い出しつつ、違いを見い出そうと咀嚼しながらの鑑賞に努める。フォークであったはずのニグロ・スピリチャルがチャリティなどの目的を持って普及期にはこのような演奏スタイルがあって受け継がれているということなのかな、、、などと頭をよぎる。一聴、独特の訛りのないきれいな英語を歌っているように聞こえたり。例えば、オデッタ(Odetta)のスピリチュアルとはパフォーマンスが対極にも感じる。
14のトラック、黒人霊歌といっても元歌は讃美歌ルーツ?との疑問も。その辺りで探究してみることに。
で、、、調べてみると、この『ブラック・クリスマス』収載の「ライズ・アップ・シェパード(・アン・フォラー)」と「マリー・ハド・ア・ベイビー」の2曲はキャスリーン・バトルオデッタもラインアップしていた。なるほどね。それ以外は、、、、

2013年11月18日月曜日

エイミー・グラントの『クリスマス・アルバム』

CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)というコンセプトで、まず頭に浮かぶのはエイミー・グラント(Amy Grant)。今シーズンに向け3枚目として『クリスマス・アルバム』(1983年、邦盤なので1988年発売)を聴いてみる。トラック数は11、楽曲セレクションの特徴はどうなんだろう。というより、エイミーをアルバムで聴くのは初めてだが、本作が1983年製作ということもあってか、随分と歌声が若くかわいらしく聞こえて、少々、予測をはずされた感あり。この声がCCM的というなら、なるほど、ゴスペルという言葉に染みついた土臭さがないよね。サウンドもあか抜けしてポップで。
これがエイミーにとって最初のクリスマス・アルバムだそう。職業柄、その後もクリスマス・アルバムは何枚か出しているようで、今回、当たりの楽曲を見つけられなかっただけに、もう少し探究してみようかとも。そうか、同世代でもあったし。
ヴィンス・ギル(Vince Gill)がパートナーということで、これぞまさにゴールデン・カップル。音楽のコラボもあるようだし、、、こちらも気に留めておくことに。

2013年11月4日月曜日

『バラッド・クリスマス』

二つ目のクリスマス・アルバムは、つのだひろ『バラッド・クリスマス』(1991年)。10トラックにオリジナルが3曲、ほか「ディス・クリスマス」とか、ソウル系のナンバー、もしくはトータルでソウルフルなアレンジに味わいあり。うーん、でも「ディス・クリスマス」、作詞・作曲クレジットにダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)が入ってないんだけど、何でだろう?
それはそうと、いいいよね、つのだひろ。しばらく聴いていなかかったけど、聴いてみたくなるモチベーションもある。クリスマス・コンセプトで、ライオネル・リッチー(Lionel Brockman)の「エンドレス・ラブ」とか、レオン・ラッセル(Leon Russell)の「ア・ソング・フォー・ユー」などを採用し、うまくはまっているところに面白みを感じたり。そこ、バラッドって、ポピュラー音楽界でいうところのバラードなんだろうな、特に日本で。このコンセプトも曖昧模糊として、分かったようでさっぱり分からないけど。
1980年代の初頭であったか、ジャップス・ギャップスをよく聴いていた。その実力とクオリティのわりに、当時は他に聴いている人を見知ったことがほとんどなかったが。懐かしくもあり。