2015年10月19日月曜日

〈メリダとおそろしの森〉のシンガーは?

ピクサー製作、ディズニー配給の「メリダとおそろしの森」(マーク・アンドリュース&ブレンダ・チャップマン監督、2012)をBS放映の録画ストックから過日の鑑賞。ピクサー作品にしては、わが国では、さして話題にならなかった部類か。中世欧州の童話風ストーリー。ルーツ・ミュージック続きで来ていたので、オープニング・テーマの「タッチ・ザ・スカイ」に反応してしまう。よい感じ(この部分もね、本邦では全く関心がないようで)。エンドロールを見て調べてみるに歌唱は、ゲール語コミュニティで育ったという若手スコティッシュ・フォーク・シンガーのジュリー・ファリウス。もう1曲「イントゥ・ジ・オープン・エア」とうのもあり。この2曲含め、サウンドトラックは、やはりスコットランド出身のパトリック・ドイルの作曲ということらしい。
ジュリー・ファウリス、記憶にとどめておくためのメモ。

2015年10月11日日曜日

「歌追い人」にインスパイアされたコンピレーション・アルバム

いわゆるサウンドトラック盤といのではなくて、映画の世界をモチーフにした楽曲集ということで、DVD視聴(〈歌追い人〉、2015/08/27)していた「ソングキャッチャー~歌追い人」(マギー・グリーンウォルド監督、2000)のVA参加による16トラックのコンピレーションCD『ソングキャッチャー』(2001年)を、ここのところヘビー・ローテーション。
映画では主としてテーマ楽曲に当てられている「バーバラ・アレン」は出演しているエミー・ロッサム(Emmy Rossum)の歌唱やエンディングのエミルウ・ハリス(Emmylou Harris)のパフォーマンス、あるいは、音楽担当のデヴィッド・マンスフィールド(David Mansfield)のスコア演奏はサウンドトラックに準じて収載。エミーはアカペラ歌唱、エミルウはモダンなアレンジ演奏を施してというコントラストもよい。ロザンヌ・キャッシュ(Rosanne Cash)、パティ・ラブレス(Patty Loveless)、サラ・エヴァンス(Sara Evans)ら、マイ・フェイバリットなカントリー界本流の女流シンガー面々のバラッドとそのリスペクト創作曲の歌唱が聴けるというのだから引き付けられる。あらためて、ドリー・パートン(Dolly Parton)とエミー・ロッサム「ホエン・ラブ・イズ・ニュー」は秀逸だな。ブラザーズものに限らず、カントリー歌唱の伝統をディオに見たり。ドリーのバランス感覚、うまさが光る。

◆追記◆
『ソングキャッチャーⅡ』(2002年)は、ルーツミュージックを録音した先達の面々によるコンピレーションCD。17のトラック、土着的で地味ともいえるが、これがまた心に染み入ってしまう。例えば、「オー・ブラザー!」(ジョエル・コーエン監督、2000)で掘り起こされた感のある、「オー、デス」は、ドック・ボッグス(Dog Boggs)の熟成度。アルメダ・リドル(Almeda Riddle)、ドク・ワトソン(Doc Watoson)、カズン・エミー(Cousin Emmy)、ロスコー・ホーコム(Roscoe Holcomb)、クラレンス・アシュレイ(Clarence Ashley)、メイベル・カーター(Maybelle Catrer)ら重鎮のパフォーマンスに引き付けられる。
楽曲でいくと、「クックー・バード」はⅠでも採用されていた。ドク・ワトソンは3曲あり、「朝日のあたる家」の元歌ともいわれ、まさにブリテン諸島ルーツの「マティ・グローブス」も。「マン・オブ・コンスタント・ソロウ」の女性パフォーマンス版「ガール・オブ・コンスタント・ソロウ」は初めて聴いたかな。この旋律の装いも最近よく聴いていた、どれとも違った耳ざわり。演者はサラ・オーガン・ガニング(Sarah Ogan Gunning)のクレジット。