2014年12月25日木曜日

「ストックホルムでワルツを」

ジャズ・ボーカルの歌姫として紹介されることの多い、スウェーデンのモニカ・ゼータルンドの歩みをなぞった「ストックホルムでワルツを」(ペール・フライ監督)。まさに美貌といい、モニカを彷彿とする主演女優の歌唱と、製作陣が描きたかったであろうモニカ本人の生き様を際立たせたのは、色彩設計とファンション・メイクを含む美術力であった。劇場で観る価値ありである。
ここ10年くらいはめったに聞かなくなったジャズ。よく聴いていたころは、そんなに人となりに関する情報は多くなかったように思う。映画で明らかになったのは、アップダウンありのドラマ人生、こんな奴いるよねという「イヤな女」系であったりして。お国の言葉でジャズを歌う、モニカの音楽の価値がいかにしてスウェーデンという国で育まれたのかが分かったのはよかった。モニカの音楽、やっぱりクールだな。ワールドワイドな成功のきっかけ、日本語版のタイトルにかけてあるビル・エヴァンスとのジョイント・ワルツ曲も秀逸だが、昔から「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」好きだったなぁー、さっそく『ワルツ・フォー・デビー』のCD取り出してかけ流してみる。

「ストックホルムでワルツを」の評価メモ
【自己満足度】=★★★★☆
【お勧め度】=★★★★☆

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