2013年12月2日月曜日

「すべては君に逢えたから」

しばらく映画館が遠ざかっていたのと、時間潰しの必要ができたので、まさに飛び込みで「すべては君に逢えたから」(本木克英監督)。事前情報なしのスタートで始まってみると、クリスマス・シーズンにありがちな群像劇と分かり、つかみどころのなかった登場人物たちが時間経過とともに若干の絡みをまみえつつ、クリスマスらしい予定調和のドラマとして収束した。群像劇というよりオムニバスかな。ああ、若手の女優陣ってほとんど見覚えないなぁ、邦画って主演格は代替わりしちゃったの???とか思い巡らしているうちに。そうか、小さな洋菓子店でバイト、恋愛独り相撲の女子大生は本田翼だったか、「江ノ島プリズム」(吉田康弘監督)の。そういえば「江ノ島プリズム」を観たのも似たようなシチュエーションからだったね。
少しく感想。東京駅に因んだアイディアは及第点。でも、クリスマス映画としてこの作品が扱っているのは、「クリスマスって何の日?」という視点でのオーソドックス・アプローチのうち一つは満たしている(評価している!エンターテイメントとして、)けど、信心に欠けていて、宗教性というもう一方の要素を満たしてなく、随分と軽い印象は何故と考え込んでしまう。この映画でも児童福祉施設を運営している団体がキリスト教系だという形をなぞったが、宗教的な動機付けは示されない。わが国でクリスマスが描かれた映画一般にいえそうなことであるが。これって、クリスマス・ソング愛聴者としては、邦人ミュージシャンのクリスマス曲パフォーマンスにも同様のモチベーションを類推したり。昨今、無意味に2時間超の冗長な映画が大量生産される中、1時間46分、まあ時間消化映画としてはちょうどよかったのだけれども。

「すべては君に逢えたから」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★★☆☆

0 件のコメント:

コメントを投稿