2013年12月16日月曜日

ジョニー・キャッシュのクリスマス・アルバム

今シーズンは9枚で打ち止めかと思い込んでいたら、いやいやまだまだ。ジーン・オートリー(Gene Autry)やエヴァリー・ブラザーズ(The Everly Brothers)以上に切望していたジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)の『クリスマス・アルバム』が10枚目に。このCDは欧州輸入盤との事前情報があってコンピレーション版と思いきや、聴きながら調べてみるとジョニー晩年にして最後のクリスマス・アルバム『ジョニー・キャッシュ・カントリー・クリスマス』(1991年)をベースにしたものらしい。オリジナル盤13曲にプラスして、冒頭の「ホワイト・クリスマス」、エンディングに「アイル・ビー・ホーム・フォー・クリスマス」があしらわれた仕様で、なるほど、この2曲はカントリー・コンセプトとはちょと違うかと思ったり。
このCDには曲目に関する若干のクレジットはあるが、メーンのジョニー以外のパフォーマーに関する記載がほとんどない廉価盤仕様なのは至極残念。だけど、多くのパフォーマンスはジューン・カーター(June Carter)かつカーター・ファミリー(カーター・シスターズ)とのコラボレーションであることに歓喜!!してしまう。今年はジョニーカーター・ファミリーとも一段と聴いてきたので、まさに締めくくりの感じで。このゴールデン・ファミリー・ユニットにして、それなりに晩年・老成時のものであるかと思わされ感慨もひとしお。「フィギィ・プディン(イチジクのプディング)のクレジットは一般に「ウィー・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス」として知られる曲で、カーターシスターズ・アレンジが施され、齢を重ねたが快活で茶目っ気のあるジューンのはじけ方とアニタ(Anita)のビューティフルでクリーンなで嫌味のない歌声が楽しめる面白い録音、あらためてアニタ、よいよね。これかなり気に入ってしまった。今季最上級のフェイバリット・パフォーマンスといえるかも。
選曲はクリスマス・クラシックスまたは定番の讃美歌がベースになっているのも気になるような。これまでジョニーのクリスマス・ソングで最も好きだったのは「リトル・ドラマー・ボーイ」であったが、これは未収録。

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