2012年5月21日月曜日

「カルテット」ではディキシー・ハミングバーズ

CD4枚組のゴスペル・コンピレーションアルバム『GOOD NEWS』の2枚目は、ゴールデン・ゲート・ジュビリー・カルテット(Golden Gate Jubilee Quartet)、ディキシー・ハミングバーズ(The Dixie Hummingbirds)ら、カルテットものを中心に構成。そう、現代日本では「ア・カペラ」と呼ばれることが多い、主に無伴奏の合唱演奏スタイル「カルテット」は、ゴスペル・ミュージックの発展期に確立したという。日本でカルテットというと、クラッシックの四重奏(唱)を思い浮かべ、まして、ア・カペラでは宗教感覚が払拭されポップな印象すらある。しかしながら、ア・カペラの原義は宗教(キリスト教)音楽の範疇なのだろう。カルテット、ア・カペラともにイタリア語が原語。さかのぼったところで宗教性で交錯に、また気づく。
録音をみると1930~1940年代。この辺りの奥行き、カントリー・ミュージック以上に、本邦では希薄だったのではと、よぎりつつ、まさに、その後の、ソウル、R&Bといったポピュラー音楽への影響を一考してしまう。
ゴスペルへの旅で、多彩なミュージシャンの録音で聞いてきた「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ゼィー」、ここにきて、ディキシー・ハミングバーズのバージョンに味わいを見い出せたのが収穫。

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