2012年6月20日水曜日

「サニー 永遠の仲間たち」

今週のスクリーンは、「サニー 永遠の仲間たち」(カン・ヒョンチョル監督、2011)から。「タイム・アフター・タイム」(シンディー・ローパー発の)を始まりとエンディングに配置、「ラ・ブーム」(1980)のテーマ曲(?)やボニー・Mの「サニー」を据えて、1980年代のコリアン・グラフティをコンセプトとする女子高在籍者チームの人情譚。ジェネレーション映画ともいえるので、これら選曲によってこそ、鑑賞者の支持度に温度差が出るように思う。
さて、私には。日本でも、まだ、大衆的に(?)洋楽が聞かれいたころで、同様の楽曲群がヒットしていたこともあり、ほとんどフィットして充足感を持って観終えることができた。物語の性格上、カットバックを積み上げた語り口といった確かな技量をはじめ、エンターテイメント性の関する韓国映画製作の力を示している佳作であった。一方、欠点ではないが、韓国現代史にとって80年代は政治・経済の転換期で社会性の薄い分、監督は、劇中の「1986年に高校生時代」より、若い世代ではと、よぎったが、どうなんだろう?
ユーロビートのディスコサウンドとして記憶している「サニー」、オリジナルはナッシュビルに縁があるボビー・ヘブ(Bobby hebb)、これはイメージ薄くなっていて、聴き直してみたい。


「サニー 永遠の仲間たち」の評価メモ
【自己満足度】=★★★★☆
【お勧め度】=★★★★☆

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