2013年2月8日金曜日

「みなさん、さようなら」

「みなさん、さようなら」(中村義洋監督)、キヤッチは「一生、団地お中だけで生きていく。そう決めた少年の、20年間の物語」、確かにその通りであった。これも原作はコンテンポラリーの小説、ここ何年も原作をおさらいする観方はしていないが、妙に相性のよい中村監督と主演の濱田岳のバランス感に不満はなかった。原作はさておき、特異な味と香りを醸す濱田少年への「あて書き」シナリオをもって成り立った映画というのが感想。
原作の持ち味なのだろうが、そこも確かに「内向き」な日本社会の現在が表出されている。シナリオ構造の帰結が、カタルシスに昇華しないのは凡庸か、非凡か。エレファントカシマシの歌唱はフィットする。
そういえば、邦題が同じアカデミー賞外国語映画賞のカナダ映画もあったね。

「みなさん、さようなら」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★☆☆☆

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