2013年3月16日土曜日

「アルゴ」

アカデミー賞受賞記念の再映最終日に「アルゴ」(ベン・アフレック監督)。「ゼロ・ダーク・サーティ」(キャスリン・ビグロー監督)よりは、エンターテイメント仕様といえるが、必ずや米国史観といった非難はついて回るのだろうなとも思う。米国とその諜報機関による活動の成果を描いてる点で両映画は共通、抑制を意識しつつもヒロイズムの鼓舞と受け取れる印象が強いのは「アルゴ」の方。
とはいっても、ハリウッドの映画人を演じたジョン・グッドマンとアラン・アーキンの快演によって、ハリウッド内幕物?といった妙な雰囲気が漂う微妙なバランス感覚に面白みがあり、情報通信機器などメカニカルやファッションといった美術仕様をはじめ30数年前の時代復刻も醸す。主人公の諜報部員を孤独で静謐に演じたベンのパフォーマンスも、まずまず。
でも類推で思い出すのは「カプリコン・1」(ピーター・ハイアムズ監督、1977)かな。

「アルゴ」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★★☆☆

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