2013年10月15日火曜日

クリスマスがコンセプトのアルバムを探る

世代の変わり目なのか、最近とみに定盤セレクトとかいったディスク・ガイド出版物が多いような気がする。「アルバム」という音楽の流通方式は、おそらくは、クラシック音楽・ベートーベンの楽曲が一つのコンセプトを規定したといわれるLPレコードからCDという記録媒体が技術・経済的に優位であった時代の華であった。
1年ほど前に発行された前述ジャンルに相当する、音楽誌増刊号の巻頭で編集者が記した「アルバムというスタイルが今後どこまで主流であり続けるか分からない時代」との現状認識に、他のさまざまな分野同様に先行きへそこはかとない不安の増幅を感じつつ、でもまだ、アルバムが享受でている現在に楽しみを見い出し、われに帰る。
ポピュラー音楽界ではビートルズが創作的な「コンセプト・アルバム」というコンセプトを創出したとする通説もあるようだが、たぶん、ゴスペルとかクリスマスとかの民俗的コンセプトに限定して追っていくと、もっとさかのぼれるのかなと、考えを巡らす。クリスマス・ソングの愛好者なので、キリスト教色を曖昧にした「ホリディ・アルバム」も含め、そのバリエーションや黎明のころの形などを、探ってみたいものだ。基本的にカントリー・ミュージック系統たどりが、ここ何年かの趣向なんだけど。
ちょっと早いけど、クリスマス・アルバムは聴く時期が限られる。今シーズンはどのくらい聴けるか。CD封切り予定でジーン・オートリージョニー・キャッシュに、セコハン収集からデヴィッド・フォスターエイミー・グラントつのだひろ、そして、『黒人霊歌のクリスマス曲集』の6点まで集め、お楽しみのスタンバイを整えつつ、さて、さて、いつから聴き始めようか。もう少々、ラインアップを図り。

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