2014年8月27日水曜日

「プロミスト・ランド」

米国では2012年12月の公開だそうだが、本邦ではやや遅ればせながらの「プロミスト・ランド」(ガス・ヴァン・サント監督)。技術革新により採掘・利用が可能な域に達してきた化石燃料の採掘権取得を巡り、米国中西部にはよくありそうな田舎町を舞台に巨大エネルギー会社のミッション成就に精を出す企業マンを核としたヒューマン・ドラマ。環境負荷ってきちん評価されているの、住民の生業である畜産・農業が直面する現況は厳しく「最後は金目」でほだされて、行く末は、、、と、いわゆる「シェールガス革命」の内実を見詰め直す材料を提供している社会派劇といってもよいが、必ずしも告発といったトーンには至っていない。この系統の映画が普通につくられてしまうことが、やはり米国の凄さか。
わが国ならどんなシュチュエーション?、中間貯蔵施設とか、そうそう、妙に原子力発電所関連を巡る地域事情とその歴史を連想させられてしまった。原発っていう素材じゃなくても、日本ではこんなコンセプトで撮ろうとする映画人はいなくなってしまったのだろうかとも考えてしまった。
田舎町だけにカントリー・ミュージックをもっと期待していたんでけど、演出なんでしょうがフランシス・マクドーマンドの歌唱とかねぇ、残念でした。

「プロミスト・ランド」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★★☆☆

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