2014年8月2日土曜日

♪スペイン革のブーツ、ってバリアントも

♪ヒー・ワズ・ア・フレンド・オブ・マイン(2014/07/23)のタイトル曲、「パス・オブ・ヴィクトリー」の流れできて再会、ボブ・ディラン(Bob Dylan)のブートレッグ・シリーズ第9集は『ザ・ウィットマーク・デモ』(2010年)には、「ガール・フロム・ザ・ノース・カントリー(北国の少女)」「ブーツ・オブ・スパニッシュ・レザー(スペイン革のブーツ)」が続きで収録されており、血縁性がむべに把握できる(ディランの♪フェアウェル、2014/06/01)。
「スペイン革のブーツ」の詩作は、ディランがニューヨークで出会ったミューズであるスージー・ロトロの渡欧というパーソナルなイベントとトラディショナル・フォークの「ブラック・ジャック・デヴィッド(またはデヴィー)」のヒントが化学反応したものであったか。これが本邦においては松本隆氏によって「木綿のハンカチーフ」に編み直されるとは面白すぎ。ディランにバリアント創作のきっかけを与えたマーティン・カーシー(Martin Carthy)版の「スカボロー・フェア」、そろそろ聴いてみるか。

◆参考◆
YouTubeから引用、紹介です。

◆追記◆
11月だったかなBS‐TBSの番組「SONG TO SOUL One piece of  the eternity―永遠の一曲」で取り上げられたサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)の「スカボロー・フェア/詠唱」の回(たぶん再放送)を拝見。マーティン・カーシーもコメントを述べ、「スカボロー・フェア」の演奏も披露していた。マーティンの功績は、伝統のバラッド「エルフィンナイト」のバリアントの一つにギターによる伴奏を付けた旨の解説で、イワン・マッコール(Ewan MacColl)だったか無伴奏のレコードも流されていた。なるほどね。等々、英国でのバラッド研究者らの話は、あまりにも興味深い内容で一言一句、検討してみたくなる。マーティンによると、「北国の少女」ディランによる「アレンジ」の範疇として語っていたようだが、メロディーの由来については語っていなかったと受け止めたが、いかがなものか。(2014/12/02)

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