2013年1月31日木曜日

「つやのよる」

「つやのよる」(行定勲監督)、「ある愛に関わった、女たちの物語」っていうのは副題なのかな。日陰の淫靡な性愛世界、いかにも日本文学といった原作が素材で、リズム、テンポっていうか、間の定め方をはじめ、行定監督の力量が存分に発揮された仕上がり。副題の通り、女優の面々を観る映画でもあったものの、メーンの阿部寛に加えて、岸谷五朗の役もインパクトが強かった。
かといって、オムニバス構造の帰結がカタルシスを呼び起こすことはなく、一般受けする映画でないことも確か。
作家性の高い監督としては、コンスタントに作品を発表している行定監督。見過ごしも多々あるので、近作はおさらいしてみようか。

「つやのよる」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★☆☆☆
⇒大作ものに満足できない映画ファンにはプラス★

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