2014年3月2日日曜日

♪ジョニーは戦場に行った、なの?

ウィーバーズ(The Weavers)のCD4枚組廉価盤は、4枚目の『アット・カーネギー・ホール第2集』(1960年)までたどり着いて、第6トラックの「バターミルク・ヒル」に聴き当たる。ロニー・ギルバート(Ronnie Gilbert)がリード、しっくりと「ジョニー・ハズ・ゴーン・フォー・ア・ソルジャー」と歌っている。
この「バターミルク・ヒル(ジョニー・ハズ・ゴーン・フォー・ア・ソルジャー)ピーター、ポール&マリー(Peter Paul & Mary)の「虹と共に消えた恋(ゴーン・ザ・レインボー)」に直結するバージョンだねぇと考えつつ、ここで前に、ミルト・オークン(Milt Okun)とPPMのモダン・フォーク化の功績として、アイリッシュ系フォークが元歌の「悲惨な戦争(クーエル・ウォー)をメモしたことも思い出す。同一ルーツ?、たぶん、「バターミルク・ヒル」をベースにオークンPPMチームはこの2つモダン・アレンジ、姉妹曲を創作したという理解でよいのだろう。
アイルランドのルーツ・ソングとしては、コーラスに残っている「シューラルー」というタイトルで呼ばれることが多いよう。英語なら「スロリー・ラン」かな??英語歌唱でない、よりオリジナルに近いものの聴いてみたくなる。ところで、バターミルク・ヒルって何?、どこ?、イメージわかなかった。
あと、何故に戦場に行くのはジョニーなのか?という課題も。ドルトン・トランボ監督の映画「ジョニーは戦場に行った」(1971年)の原題は「ジョニー・ゲット・ヒズ・ガン」で、オリジナルは自身が1939年に発表した同タイトルの小説という。そして、このタイトルの文言は第一次大戦中によく歌われた米国製軍歌に由来しているととも。さらに、アイルランド・ルーツの「ジョニー、アイ・ハードリー・ニュー・イェー」から南北戦争時代の帰還兵凱旋マーチにアレンジされたホエン・ジョニー・カムズ・マーチング・ホーム(ジョニーが凱旋するとき)っていうのもあるし。「バターミルク・ヒル」と「シューラルー」、「ジョニー、アイ・ハードリー・ニュー・イェー」、そして映画の「ジョニー・ゲット・ヒズ・ガン」の三つの系譜、直接的な関連はこそは今のところ見えてこないが底流にある厭戦・反戦のモチーフは受け止められる。

◆過去のメモ◆
アニタ・カーターとドクター・ストレンジラブ(2012/09/28)

0 件のコメント:

コメントを投稿