2014年11月3日月曜日

♪ジョン・ヘンリー

トレイン・ソングの「ケイシー・ジョーンズ」がらみで、鉄道関連で働き死に招かれる事態に逢着した市井のヒーローを歌い上げるバラッド、かつ、アメリカン・バラッドとしては最もよく知られ、ハンマー・ソングとも言われるコンセプトを有する「ジョンー・ヘンリー」。これが何と『アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック』(ハリー・スミス氏編纂、1952年)には、二つのバリアントが収録されていた。トラック・ナンバー18番、ウィリアムソン・ブラザーズ・アンド・カリィ(The Williamson Brothers and Curry)の「ゴナ・ダイ・ウィズ・マイ・ハンマー・イン・マイ・ハンド」と、同80番、ミシシッピ・ジョン・ハート(Mississippi John Hurt)の「スパイク・ドライバー・ブルース」である。前者のタイトル・クレジットでのパフォーマンスは初めて出会ったかな。
「ジョン・ヘンリー」に関しては、東理夫氏が『アメリカは歌う。歌に秘められた、アメリカの謎』で、現地調査を踏まえたレジェンドの検証を(マーダー・バラッドに秘められた謎、2011/12/04)、ウェルズ恵子氏は『フォークソングのアメリカ ゆで玉子を産むニワトリ』で、いくつかのバリアントについて歌詞に織り込まれた心象を分析していた。これらにより、アンソロジー収載の2曲の意図も分かるよう気もするが、、、よくよく、読み返してみねばね。あと、アルバムのブックレットにはレスリー・リドル(Leslie Riddle)の録音が存在することも示されていた。レスリー・リドルのパフォーマンス、聴いてみたいものである(ルーツをたどり、レスリー・リドルへ、2013/02/04)。

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