2013年5月21日火曜日

マドックス・ブラザーズ・アンド・シスター・ローズのアルバム

エミルウ・ハリス(Emmylou Harris)のCD『エンジェル・バンド』と一緒に調達できたのが、待望のマドックス・ブラザーズ・アンド・ローズ(The Maddox Brothers and Rose)のCD『The Hillbilly Party Band』(2011年)。このファミリー・バンドが活躍したのは1930年代後半から1950年代中葉だそうで、当時の音源によるコンピレーション・アルバムだが、これまでVA・オムニバス版で、つまみ食いにしか接する機会がなかっただけに、しめたりである。
27曲詰まっていて、ジミー・ロジャース、ハンク・ウィリアムス、マール・トラヴィスらのカントリー・スタンダードが耳に止まり、それこそ「ファザー・アロング」、「アイル・フライ・アウェイ」といったカントリー・ゴスペルも交えているが、ファミリー・バンドならではの陽気で楽しいハーモニーとブギウギ・サウンドに満ち、ロカビリーといっても別物でなく、ロックン・ロールの足音が聞こえる感じだ。
一番魅力に感じるのは、やまりローズ・マドックスの明るいボーカル。ベティ・ハットン、ワンダ・ジャクソンといったパワー系の歌唱、女優ならジーン・アーサーを彷彿させる特徴ある声質で、美声でない分、親近感を強く意識する。ホンキー・トンク節でもあり。
その他楽曲の解題・探究は追々として、まず気になったのは「ミルク・カウ・ブルース」。本邦ではやはり、ロバート・ジョンソンのバージョンが著名か。エルヴィス・プレスリーもイケているが、このマドックスズのパフォーマンス、面白いと思う。そういえば、オリジナルは聴いた記憶がなかった。ココモ・アーノルド?

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