2013年8月14日水曜日

♪オールド・ラギッド・クロス

夏休み、子ども向けを意識してか吹き替え版放映で「テラビシアにかける橋」(ガボア・クスポ監督、2007)、録画し流し観してしまう。確かに、劇場でかかっていた予告編で植えつけられたファンタジー展開イメージとは異なり、原作の児童文学が秀作とされる意味を分かった気にさせる。「ソウル・サーファー」(ショーン・マクナマラ監督、2011)で気に入ったアナソフィア・ロブの出世作だったこと、マーティン・スコセッシの「タクシードライバー」や「レイジング・ブル」を手がけたマイケル・チャップマンが撮影監督であったことにも感銘。
たぶん、アパラチア山脈沿いの田舎町が舞台設定で、転入一家、両親が作家で無神論者と思われる家庭で育ったアナソフィア・ロブ演じる少女は、隣家の主人公・少年と近づきになり日曜、教会へと出かて行くのだが、ここで歌われていたのが、わが国でいうところの讃美歌第2編182番「古き十字架」。カントリー・ゴスペルとして、よく歌われるけど、この歌詞、郷土愛プラス自戒と決意といった感じなのかなぁ。言葉はシンプルだけど深みがあるような、、、。ゴスペル・アルバムではアラン・ジャクソン(Alan Jackson)の『プレシャス・メモリーズ』(2005年)にもあったし、ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis)もゴスペルなんだ(原点?!)と思って最近調達した『オールド・タイム・リージョン』(1971年)にも入っていた。アラン・ジャクソンのケースとも似た話だが、ジェリー・リー・ルイスのこのアルバム、タイトル曲、歌っていないよね。CD用のあしらえか。サブ・タイトルは「イン・チャーチ、プリーチイン、シャウティン・アンド・シンキン」、プリーチングしているかのどうか、ジェリーのMCがこのアルバムの肝、この辺りをたよりに味わっていきたいもの。
さて、映画にもどって、さらわれるよう、に訪れた少女の突然の死、少年がこの死に何らかの因果をくみ取ろうとしつつ概ねストーリーは収束をみるが、用意された映画のエンディングはどうなんだろう。文学ではどう描かれているのか気になるところ。

0 件のコメント:

コメントを投稿