2013年8月2日金曜日

♪コカイン・ブルースって、、、

ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)からウディ・ガスリー(Woody Guthrie)の流れでくると、『Johnny Cash At Folsom Prison』(1968年)に、ジョニー自身の投影もくみ取られ、この刑務所ライブの象徴的な曲の一つといえる「コカイン・ブルース」同タイトルがウディのコンピレーションCDに収録されていることに気づく。ジョニー自身にとっては1960年のアルバムに収録した「トランスフュージョン・ブルース」の遠征バージョンとして、フォルサム版は息遣いにロックを感じるパフォーマンス、ライブ感覚は心地よく余韻が残る。
一方、ウディ・ガスリーの演奏は、一聴、とても同根の楽曲とは思い当たらず流してしまうような、、、歌詞に意味があるんでしょうが、、、。クレジットにはトラディショナル、別タイトルとしては「バッド・リー・ブラウン」との表記が目に止まる。これを頼りに調べてみると、多々表題はあるらしく、概ね「リトル・セイディ」で知られるマーダー・バラッドだと判明した。『At Folsom Prison』の方は、T・J・アーナル作となって、どうやら、「リトル・セイディ」を、ウエスタン・スウィング系のバンドがリライトしたものが元歌らしい。
さらなる探究過程でボブ・ディラン(Bob Dylan)が、リリース時には波紋を広げたあの『セルフ・ポートレート』(1970年)に、「リトル・セイディ」を収録していたのを発見。しかも、歌詞は同じで別テイクともいえる「イン・サーチ・オブ・リトル・セイディ」も合わせて。この人は、まぎれもなくルーツ・ミュージックの伝道師だな。歌詞内容はほぼウディに近く、「イン・サーチ…」の方が、重めでロック調のアレンジかな。

◆追記◆
その後、ドク・ワトソン(Doc Watson)の「リトル・セイディ」を聴くことができる。この録音は1960年ころなのかな。うん、なるほど、曲調に関してはウディ・ガスリードクボブ・ディランのラインはあるかな。アナザー・バージョンを探究しつつ、それぞれ、もう少し聴いていくことに。(2013/10/18)

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