2013年6月17日月曜日

「ローマでアモーレ」

いつの間にか、欧州ロケーションがシリーズ化されたようなウディ・アレン監督の新作は「ローマでアモーレ」。人によっては笑えない、楽しく見れないかも。でも長年のアレン・ファンなら、情緒やエピソードの帰結を求めるのではないところで、納得づくで見流せるコメディであるに違いない。満載のギャグの品格は、わが国の古典落語に相当。80歳の大台がみえてきたアレン本人も出演、セックスから政治、相変わらずの神経症的アイロニー・トークをかまし連ねる。この分、作品コンセプト自体が皮肉に埋もれてしまったようにも思えるが。ペネロペ・クルスや地元のロベルト・ベニーニら、いつに増して大勢の役者達のパフォーマンスは見どころだな。「JUNO」のエレン・ペイジとか、ジェシー・アイゼンバーグ(「ソーシャル・ネットワーク」のザッカーバーグ!)とか若手もよいじゃん。毎度だが、キャスティングの妙というのもあり。

「ローマでアモーレ」の評価メモ
【自己満足度】=★★★☆☆
【お勧め度】=★★☆☆☆

0 件のコメント:

コメントを投稿