2013年6月8日土曜日

「イノセント・ガーデン」より〈パブリック・エネミーズ〉が、

パク・チャヌク監督の新作、ハリウッド作品ということで週末に「イノセント・ガーデン」。俳優を含めスタッフのクオリティと技術レベルの高さはよく分かるものの、ミステリー仕立ての「サイコ・キラーの覚醒」という顛末譚には、ほとんど退屈、結果、くすぶる不満の埋め合わせは終映まででききずじまい。ミア・ワシコウスカという若手女優の映画としても、モチベーションに響かず。監督の意気込みを反映した策の弄し過ぎで、あざとさばかりに目を奪われ、映画が楽しめなかった。
ダーク・サイドつながりか前後して、TV放映録画ストックから「パブリック・エネミーズ」(マイケル・マン監督、2009)を流し見る。ジョン・デリンジャーという1930年代に世間を騒がせたギャングの実録ものの語り口は淡々としていて、ジョニー・デップ、クリスチャン・ベールらスターキャストだけど、こちらは意外(封切り時は敬遠)にもしっくりきた。悪くないじゃない。
スタンダード好きなので、シナリオ・プロットではキーとしている「バイ・バイ・ブラックバード」、あるいはビリー・ホリディ歌唱のいくつかに得心、そして、終盤間際、捜査本部に迷い込んだように訪問したデリンジャーにかぶせた「ダーク・ワズ・ザ・ナイト、コールド・ワズ・ザ・グラウンド」には酔ってしまう。これブラインド・ウィリー・ジョンソンの音源?って思うほど、クリアなパフォーマンスに聴こえた。うっ、肝心の「バイ・バイ・ブラックバード」はだれが歌っていたのか、流してしまった。

「イノセント・ガーデン」の評価メモ
【自己満足度】=★★☆☆☆
【お勧め度】=★★☆☆☆

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