2013年6月6日木曜日

「はじまりのみち」

木下恵介生誕100年記念映画。監督はアニメ畑では知られた原恵一氏で、この大仕事、何故にと懐疑半分を抱えつつも、「河童のクゥと夏休み」(2007)、「カラフル」(2010)は拝見していて、作家としての感性と力量は感じていただけに、劇場へと足を運んでしまった。「はじまりのみち」、思っていたよりも地味とか、、、予断を振り払いつつ観て、静かなりに、よいじゃないと得心。浜松近辺、遠州というのか、方言・土地柄にも妙に心が誘引されたり、便利屋役の浜田岳が得意の狂言回しでアクセントとなっていたり。脚本も降ろしているだけに、監督による木下恵介作品とその人なりの読み込みと憧憬には真っ当さを感じた。
またまた、この時勢、現代における木下恵介作品の受容状況というのは、日本国憲法のよう、とも頭をよぎったたり。
原恵一監督、「クレヨンしんちゃん」の映画シリーズも観てみたいな。それ以上に、実写ではどんな仕事を手がけられるのか。要注目である。

「はじまりのみち」の評価メモ
【自己満足度】=★★★★☆
【お勧め度】=★★★☆☆
※現代映画のかまびすさが苦手の方には★プラスで

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