2013年6月26日水曜日

フォルサム・プリズンのレジェンドといえば、

『Johnny Cash At San Quentin』続きで、『Johnny Cash At Folsom Prison』を聴き直してみる。こちらも2CD+DVDのレガシー・エディション。フォルサム・プリズンのレジェンドといえば、初発のライブ・アルバムLPで象徴的に締めとして収録された「グレイストーン・チャペル」、そして、この獄中ゴスペルのような楽曲をつくったのは、当時のフォルサムの住人、グレン・シャーリー(Glen Sherley)であったこと。キャッシュが刑務所関係者からの録音テープ提供でこの曲の存在を知らされたのはライブ前日で、すぐに当日の演目採用を決めたという。レガシー版のDVDはドキュメンタリー映画で、マール・ハガード(Merle Haggard)、ロザンヌ・キャッシュ(Rosanne Cash)らと、当時の囚人たちのインタビューも収めており、グレン・シャーリーにかかる描写も多い。
ここで、輸入盤につき、やはりもっと英語力をつけねばと、観るたびに心してしまう。自戒。
出所の機会を得たグレン・シャーリー、社会復帰に歩み出すが、心の闇(病?)と暴力傾向は矯正された訳ではなく、1978年に銃で自殺を図ったという、何ともリアルな現実譚であり。
しかし、『At San Quentin』といい、『At Folsom Prison』といい、刑務所チャリティーにしては、ちょとわが国では採用しづらいのではと思える「25ミニッツ・トゥ・ゴー」、「グリーン、グリーン・グラス・オブ・ホーム」、「ロング・ブラック・ヴェール」、「ダーク・アズ・ア・ダージョン」などと、カントリー・フォークのスタンダードにゴスペル、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)ならではのオリジナルを交えたプログラムの妙はさすが、飽きが来ない。
うん?、『At Folsom Prison』収録のコミカル調、いわゆるノベルティ・ソングっていうのか、「フラッシュド・フロム・ザ・バスローム・オブ・ユア・ハート」って、「大きなまだらの鳥/アイム・シンキング・トゥナイト・オブ・マイ・ブルー・アイズ」(2013/05/11)の派生曲だったの??クレジットは、サン・レコードのプロデューサー&ソング・ライター、ジャック・クレメント(Jack Clement)となっているが、、、

◆参考◆
グレン・シャーリー本人のパフォーマンスで。YouTubeから引用、紹介です。

◆追記◆
『Johnny Cash At San Quentin』「グレイストーン・チャペル」に相当する楽曲として「アイ・ドント・ノウ・ホエア・アイム・バウンド」(2000年リリースのCDに収載)があった。クレジットはT.Cuttie、囚人の詩にジョニーが曲をつけたものという。経緯は不勉強、課題リスト入り。
◆さらに追記◆
その後、ウィーバーズ(The Weavers)とか聴き直していると、ふと、「グレイストーン・チャペル」の旋律は、カウボーイ・ソング「オールド・ペイント」を下敷きにしているじゃん、と思った。ジョニー・キャッシュもこの元歌を「アイ・ライド・アン・オールド・ペイント」のタイトルで歌っているが、初録音はいつかな?リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt)のバージョンもあったね、カウボーイ・ソング、あんまり意識していなかった。(2013/09/17)

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