2011年11月24日木曜日

〈アバウト・ア・ボーイ〉

「素晴らしき哉、人生!」「三十四丁目の奇蹟」がクリスマス映画のクラシックとするなら、「アバウト・ア・ボーイ」(クリス&ポール・ワイツ、2002)はコンテンポラリーの佳作だ。もっとも、亡父の遺産でぐうたら暮らしている中年男(ヒュー・グラント)を中心に展開するラブ&ヒューマンコメディで、クリスマスへのフォーカスは、遺産の源が「一発当てたクリスマス・ソング創作の著作権料」であるということくらいか。
知り合ったエキセントリックな母子との三角形を構図とする、ヒュー、お得意の役どころ。米国産だがコメディの作劇は英国風味。3Dをはじめとした大作もの隆盛に食傷している昨今、「暇つぶしで」あるは「気分転換」で見られる、こんな映画に飢えている。
あっ、そうでした脚本は「エイプリルの七面鳥」(2003)のピーター・ヘッジズ 。この映画も祝祭日もの、「感謝祭には何故、七面鳥を食すのか」を反芻しつつ、相当いい味が堪能できる。

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