2011年11月27日日曜日

トリビュート・トゥ・キャプラ、もう一つのクリスマス映画

久々の劇場スクリーンで「ステキな金縛り」(三谷幸喜監督)を鑑賞。フランク・キャプラの「スミス都へ行く」「素晴らしき哉、人生!」を引き合いにしたシーンがあった。コメディ研究家としての三谷監督によるオマージュ表現だろうが、映画の方はスターキヤストが祟ってか冗長感が否めなかった(深津絵里は感じよい)。笑いやプロット展開の仕掛けは豊富に用意されているものの、貫かれた心(ハート)に欠ける分、カタルシスも感じられないのが「三谷喜劇映画」の近作に共通していると感じてる。
キャプラのトリビュートものでは、「ポケット一杯の幸福」をリメイクした、ジャッキー・チェンの「ミラクル/奇蹟 」(香港1989年)が思い浮かぶ。「もしも昨日が選べたら 」(米2006年)や「天使のくれた時間」(米2000年)はパブリシティこそないが、明らかに「素晴らしき哉、人生!」の焼き直し。クリスマスへのフォーカスが共通した後者は、ニコラス・ケージと共演したティア・レオーニの美貌とキュートさに目を奪われるだけでなく、ウエルメイドな出来栄えに満足できる。

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