2011年12月24日土曜日

♪ザ・クリスマス・ソング、を開いてみる

スタンダード好きなので、村尾陸男氏の『ジャズ詩大全』シリーズには折に触れてお世話になっている。中でもこのシーズン開く回数が多いのが『別巻・クリスマス編』だ。もともと添え物企画のようだったが、読者らの要望で収載曲を増やし『増補・改訂版』(2006年)を出したとかで、私も両書を所有することに。村尾氏が述べているよう「内容は所どころジャズ色がない純粋なクリスマス聖歌、賛美歌に関する本」であるが、楽曲の成り立ちから映画・ミュージカル等による流行の経緯など雑多なエピソードを拾い、あるいは音楽家視点による分析によって丹念な研究成果として提示してくれている。
ジャズ系の定番としては「ザ・クリスマス・ソング」。ジャズシンガーのクリスマスアルバムには大概カバーされているがやっぱり、ナット・キング・コール(Nat King Cole)。村尾氏は、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)がコール歌唱のレコードから「無人島にもっていく一枚」に挙げたエピソードを紹介。「スターダスト」などと同系、米国人はこよなく愛するが、日本人にはそこまでの贔屓目はないんだろうな、などと考えながら読む。
ちなみに『増補・改訂版』、既刊書1~19巻の「曲目索引」も相当重宝しています。

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