2011年12月3日土曜日

《ボブ・ディランのルーツ・ミュージック》

鈴木カツ氏の著書『ボブ・ディランのルーツ・ミュージック』を読み始める。ある時期から、ディランはクリエイターというより研究家+伝道師の役回りが色濃いのではと思っていた。自伝やマーティン・スコセッシの「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」(2005)も、けっこう最近の渉歴だったこともあり、私にとってはタイムリーな内容で、ページごと「そうそう、むべなるかな」と読み進んでいる。ディランのデビュー時の担当プロデューサーはジョン・ハモンド、かつて、ビリー・ホリディも手がけている。自伝の記述でも意外性があったが、ディランがロバート・ジョンソンを知ったのは、ジョン・ハモンドから復刻盤のデモをもらったからだという。
この1~2年くらいの嗜好はカントリー・ミュージックの比重が高く、鈴木氏のその他著作にも随分とお世話になっている。水先案内、あるいは、音楽を咀嚼して消化するときの評価指標として。日本での「カントリー・ミュージック」に対する認識は残念ながら極マイナー、和文の情報も至極限定されている。氏の幅広い見識、業績に感謝である。

◆追記◆
♪マン・オブ・コンスタント・ソロウ(2013/07/25)
♪コカイン・ブルースって、、、(2013/08/02)
〈ブロークバック・マウンテン〉を聴いてみる(2013/10/06)
□ボブ・ディランのコンスタント・ソロウ(2014/02/28)
♪1913年の大虐殺(2014/01/17)
再び、♪北国の少女(2014/04/29)
ディランの♪フェアウェル(2014/06/01)
ディラン、ファースト・アルバムの元歌対比集(2014/06/08)
「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」(2014/06/19)
♪ジョン・ブラウン、って誰だ?(2014/06/27)
♪ヒー・ワズ・ア・フレンド・オブ・マイン(2014/07/23)
♪スペイン革のブーツ、ってバリアントも(2014/08/02)
『時代は変る』のだが、、、(2014/08/28)

1 件のコメント:

  1. ☆『ボブ・ディランのルーツ・ミュージック』お買い上げありがとうございます。来日公演に合わせて、急いで書き上げたもので、校正が一部行きとどかないところがあります。なにとぞご容赦を。

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